今回の出演は、ピアノ・岩瀬章光さん、ベース・田中真登さん、ドラム・藤井泰貴さんによる岩瀬トリオ。三人だけとは思えないほど豊かな音の広がりで、アビリーンの夜をジャズ一色に染めてくださいました。
ピアノが旋律を奏でれば、ベースがしっかりと音楽の土台をつくり、ドラムが絶妙なタイミングで空気を動かす。もちろん、ジャズならではのアドリブも見どころのひとつ。同じ曲でも、その日の演奏、その瞬間にしか生まれない音があるのが生演奏の面白さです。
特にトリオ演奏は、一人ひとりが主役になったり、支え役になったりと、音の会話がとてもよく見える編成です。誰かが前に出れば、ほかの二人がそれを受け止める。そして、また新しいフレーズが返ってくる。まるで三人が楽器で会話をしているような時間でした。
終演までたっぷりとジャズを楽しんだ今回のアビリーン・ジャズ・ナイト。Vol.18まで続いてきたこの企画ですが、毎回出演者によってまったく違う表情を見せてくれるのも、このライブの楽しみのひとつです。